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トップメッセージ

激動の時代の中、ボーダーズの進んできた道

秋も終り、すっかり冬景色へと変わりゆく12月の初旬。
当社は創業から3年3ヶ月という月日が流れた。

昨年から吹き荒れたこの経済不況に、日本国は未だ明るい兆しを見出すことが出来ないでいる。
戦後、日本は国民の一致団結による復興により大変な経済成長を遂げた。
そしてその終焉の象徴であったバブル景気とその崩壊、2000年くらいまで続いたいわゆるネットバブルはさながらその残り火といったところか。

もはや時代は変わった。
新興市場までついには活況を失い、我々の様な創業期企業にはその成長性や方向性について大きな命題を投げかけられたられた形となった。

近年、ビジネスのライフサイクルは短くなる一方である。
1つのビジネスモデルは大体10年くらいで衰退するかその形を残していない様に思える。
ドッグイヤーなどという言い方を最近めっきり聞かなくなったのもその象徴か、むしろ、短絡的ともいえる、その位しか続かない事を想定したかの様なビジネスモデルや企業をよく見かける。

我々が属するインターネット市場調査業界も状況は同じである。
インターネットリサーチは2000年ごろより日本に普及し始め、一時は高収益なビジネスモデルとしてもてはやされた。
しかし、その10年後、業界は完全に成熟した。
価格競争は激しさを増す一方であり、新規参入企業もほぼ見られなくなり統廃合の流れが優勢となってきた。

我々は、その前身を含めれば2005年よりこの業界の"端くれ"として参入し、約5年間、独自の切り口で業界にポジションを築いてきた。
当初より我々は、先行者を追従しない形でビジネスモデルを創造し構築してきた。
資金も乏しく追い討ちのような経済不況も潜り抜けつつという中で、コツコツと作り上げてきたビジネスモデルは、今期4期目を迎えるにあたり徐々に開花しつつあると、自他認める状況までやってきた。

「100年以上も続く偉大な事業を」

もはや「でもしか」的な株式上場や一部のステークホルダーの収益欲だけを目的とした企業体では通用しないだろう。
株価を上げる事だけに終始してはいけないのである。
今後の事業活動はもはや社会的使命感と純粋な事業欲のみでしか成功できないであろう。

我々はIT化、グローバル化への急速な流れの中で、主要素である「情報」を提供する企業として今後も事業を展開していく。
ただし、それは、一時の収益性だけを狙ったものではなく、本質を捉えた広く永く世の中に根付く事業へと成長をさせる事が主軸である。
言うなれば100年以上も続く偉大な事業を創造するという事なのだ。

ここでひとつ注釈を入れなければいけないことは、100年以上続くというのは、企業自体を永続させるということではない。
永きに渡り社会に要請され、多くの人に支持される事業・産業を創出することである。
我々ボーダーズはその活動の急先鋒として勇往邁進する、そういう所に意義を見出していく。

現況は100年に1度の不況などと言われるが、ある経済学者が言うには日本はこれまでが激動すぎたのであり、現況がむしろ根底にある姿として今後安定していくだろうという。
それに習い、ビジネスも同じく少し長い目で見るべきはないかと私は思う。

私も年齢は30歳を越えたが、思えばビジネスマンとして前線で活躍できるのはあと20年くらいだ。
その間に、以後70年以上も続く様な事業の祖を築ける様、全速力で物事を成し遂げていくことが目標である。

つまり、この市場調査業界で確固たるポジションを築き、
IT×マーケティングという領域で当社の独自性を発揮していくということだ。
この業界は、欧米の技術は2歩も3歩も進んでいる。
我々は国内にとどまらず、そこにベンチマークを置き、グローバルで通用するものに成長することを大前提として経営活動を行っていく。

我々のビジネスモデルも成長率も、一世風靡したIT系企業と比較すれば派手ではない。
だからこそ、今の様な時代だからこそ、ドンと腰を落ち着けて着実に歩みを進めていきたいと考えている。
そして、今後も「大きなもの」を一緒に創っていくメンバーと共に夢に向かって邁進していきたいと思う。

陳腐な言い方だが人生は一度きり。
やるもやらぬも、そういう観点でいえばさして変わりはないだろう。
でも、だからそこチャレンジする意味があり人生は面白い。

よし、今日もぼちぼち始めようか。

(株)ボーダーズ 代表取締役 萩野 郁夫